カテゴリ:植物モチーフの紋( 6 )

秋の彩り

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今日で9月も終わりです。
ここ数日はこれまでの残暑がウソのように涼しく、急に秋めいてきましたね。

秋は私が大好きな季節です。
空気も澄み、動から静へ移りゆく季節の中で鮮やかに色づく山々。日本の季節の美しさを一番感じられる時期です。
紋にも様々な秋の草花が登場します。桔梗やススキ、菊、銀杏や紅葉。春の花よりも大人しく、静かでどこか物悲しい小さな草花。
そんな静かに咲く草花をも美しい紋にしてしまう当時の人々はやっぱり「粋」だなと感じます。紋のモチーフとしては、華やかな春の花々よりも秋の花の方が多く使われているほどです。

秋の夜長、そんな小さな秋の草花のモチーフで、何かを作ってみてはいかがでしょう。
私も何か作ってみます。出来たらまたお知らせしますね。

写真の紋は八重桔梗(やえぎきょう):右上、五ツ紅葉(いつつもみじ):下、三ツ軸銀杏(みつじくいちょう):左上・・・です。
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by hananana7s | 2008-09-30 17:27 | 植物モチーフの紋

サクラサク

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いよいよ4月です。
満開のさくらのもと、新しい生活のスタートを迎えるかたも多いのではないでしょうか。
今回の紋は、もちろん「桜」です。やっぱりたくさんありました。
古の時代から、多くの人の心を掻き立て、和ませてきたのでしょうね。

いまや日本の代表ともいえる桜。でも桜の花が庶民の間でも持て囃され、花見が一般的になったのは江戸時代からのこと。それまでは、貴族や武士の間で鑑賞され、また歌や大和絵、武具の意匠などに多く用いられていました。

各地で満開の桜が咲き競っていますが、私は個人的にはやはり散りぎわが好きです。いっせいに降り注ぐ桜の雪、見上げると少しずつ顔を出す新緑の葉。周りの空気までもが新しく感じられます。

写真の紋は左上から時計回りに「桜」「結び桜」「裏桜蝶」です。
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by hananana7s | 2008-04-01 07:24 | 植物モチーフの紋

菱もち

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もう2月も後半です。早いですねえ、やっと正月が終わったかと思っていたのにもうすぐ3月(と・・・歳?)。
3月といえば、「ひなまつり」ですね。
最近なんだか「ひなまつり」って以前よりよく取り上げられられてますよね?日本文化の見直し?和風テイストブーム?懐古主義かも。
「ひなまつり」だったらやっぱり桃の花!と思っ・・・・たんですが、ないんですよね、桃の花の紋。梅とか桜はさまざまな紋があるんですが、桃は「桃の実」の紋。
なので今回は「菱餅」を取り上げてみました。
ちょっと気になっていたんです。なぜひな祭りにひし形の三色のお餅を飾るのか。

菱餅をひな壇に飾るようになったのは、江戸時代のころから。菱形は水草の菱の葉をかたどったもので、葉っぱの先が尖っているので魔よけの意味があるらしいです。
三色の色にも意味があります。白は子孫繁栄、赤は魔よけ、緑は萌える大地の活力をいただく。子どもの健やかな成長と幸福を願ったものなんですね。

今日の紋は「角宝(かくたから)結び」です。
この紋は「結び目」のかたちなんですが、結び目にも「魔よけ」の意味があるらしく、形も菱形なので・・・。
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by hananana7s | 2008-02-25 11:38 | 植物モチーフの紋

道端に咲く小さなハート

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2月14日。今日はバレンタインデーですね。
店頭には様々な美しく美味しいチョコレートが並んでいます。最近ではこの時期限定のチョコレートを「自分チョコ」として買って行く女性も多いそうですね。

大好きな男性(女性)、お世話になっている方、または自分に・・・「ありがとう」を込めてプレゼントを送るのはとてもステキなことですよね。

この日にちなんだ紋モチーフを・・・と探してみたんですが、なかなかイイのが見つからない。
そこで目にとまったハート型。

「片喰(かたばみ)」という植物の葉っぱのモチーフなんですが、ハートが三つのかわいい紋でしょう?どこにでも生えている、クローバーに似た葉の雑草です。
花言葉は「輝く心」。

道端に咲く雑草も、こんなにきれいな紋にしてしまう・・・日本人のセンスってすごい。
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by hananana7s | 2008-02-14 06:16 | 植物モチーフの紋

型紙:梅

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前々回の紋の型紙をアップしていませんでした。
左:かげ八重梅(5つ折)と右:日向爪形光琳梅(2つ折)。

私が住んでいる福岡には、梅で有名な「大宰府天満宮」があります。
ここは学問の神として菅原道真公が祭られていますが、その昔、道真公はいわば左遷されて都からこの地に来ました。彼は梅が好きで、都(京都)の屋敷には見事な梅の木がありました。
都を離れる折、その梅を歌に詠みました。

~東風(こち)吹かばにおいおこせよ梅の花あるじなしとて春なわすれそ~

主人を慕う梅の木は、一夜にして主人のいる大宰府に飛来したと言われています。
その梅が、いまの大宰府天満宮の御伸木「飛梅」だということです。
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by hananana7s | 2008-02-08 14:11 | 植物モチーフの紋

春を待つ~梅の花の紋

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最近、ずいぶん寒い日が続きますね。今までが暖かすぎたのかもしれませんが・・・それにしても寒い。
でも今日、植物園の通り道に梅の花が咲いているのを見つけました。小さな春の足音をそっと教えてくれているようでした。

1200年以上前、最初は薬として中国から伝わった梅の花。平安貴族に好まれ、当時は花見といえば桜ではなく梅だったそうです。

紋にも多くの梅の花が登場します。その中で今回紹介するのは「かげ八重(やえ)梅」:左と「日向爪形光琳梅(ひゅうがつめがたこうりんううめ)」:右です。シンプルだけど、なんだか暖かい紋ですよね。
右の「日向爪形光琳梅」の“光琳”とは、かの有名な尾形光琳です。でも、この図案を彼が作ったというわけではありません。彼の画法の影響を受けた絵師が作った「“光琳好み”のデザイン」という意味だそうです。
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by hananana7s | 2008-01-27 23:42 | 植物モチーフの紋